
今年はフィギュアスケートの国別対抗戦がある年です!
2009年に始まったこの大会、当初は「フィギュアスケートは個人戦なのに団体戦は何か違和感」などと思っていましたが、今では国別対抗戦はとても楽しみな大会の一つです。
何といってもいつもの『キスクラ』じゃなくて各チームのブースが見ていて楽しい!それに鳴り物やかぶり物、普段は見れない団体戦ならではの選手の姿が見れる!
ということで今回は世界フィギュアスケート国別対抗戦2019の
- 試合日程
- 注目選手
- 出場者と優勝者の予想
をお送りいたします。
世界フィギュアスケート国別対抗戦2019のチケット入手方法・席種ごとの値段とおすすめ席も!
Contents
世界フィギュアスケート国別対抗戦2019の試合日程
国別対抗戦は過去の大会も全て日本で開催されています。
過去5大会とも東京・国立代々木競技場での開催でしたが、今回は初めて福岡県・マリンメッセ福岡で開催されます!
まずは開催される会場を押さえておきましょう。
そして日程です。まだ暫定なのでこれから変更の可能性もありますが今わかっている範囲でお知らせします。
日時 | 競技 |
2019/4/11(木) 14:30~ | 氷上オープニングセレモニー |
15:15~ | ダンスRD |
16:35~ | 女子SP |
18:40~ | 男子SP |
2019/4/12(金)16:00~ | ペアSP |
17:25~ | ダンスFD |
19:00~ | 男子FS |
2019/4/13(土)15:15~ | ペアFS |
16:50~ | 女子FS |
18:50~ | 表彰式 |
2019/4/14(日)14:00~ | エキシビション |
これはオープニングセレモニーから全部観たくなりますよね。ただ平日の夕方から注目の競技が予定されていてリアルタイムで全競技の観戦は難しいかも。
スケジュールは当初の予定通りです。
そしてルールについて言及していなかったのでここで触れておきますね。
まずポイントはどのカテゴリーも同様で
- 1位が12ポイント
- 2位が11ポイント
- 3位が10ポイント
:
- 12位が1ポイント
が与えられその合計ポイントで争われます。
合計ポイントが並んだ場合は
- 各チームの高ポイント獲得者2名(組)の合計ポイントを比較
- それでも並んだ場合は1.の2名(組)の合計得点で勝敗を決める
となっており、チームみんなでまぁまぁのポイントを獲得するよりも1位や2位になる選手がいた方がやや有利という印象。
世界フィギュアスケート国別対抗戦2019の出場者と優勝者を予想
という見出しをつけましたが、国別対抗戦はあくまでも団体戦。
個人の予想の前にどの国が出場権を獲得するのかを予想する必要があります。
そこで、どのように出場国が決まるのかを調べたところ次のような選考基準があることがわかりました。
世界フィギュアスケート国別対抗戦の選考基準
選考対象となる国際大会で各選手が最も多くポイントを獲得した一大会のものを、各国ごとで出場者枠分を合計する。
出場者枠は
- 男子シングル上位2名
- 女子シングル上位2名
- ペア上位1組
- アイスダンス上位1組
この合計が大きい上位6ヵ国(+開催国)が選考されます。開催国が出場できるだけのポイントを獲得していた場合、出場国は6ヵ国となります。
その選考対象となる大会は
- 世界フィギュアスケート選手権
- ヨーロッパフィギュアスケート選手権
- 4大陸フィギュアスケート選手権
- 世界Jr.フィギュアスケート選手権
- ISUグランプリシリーズ
- ISUグランプリファイナル
- ISU Jr.グランプリ(ファイナル除く)
の各大会です。
ただし優先順位があり
- 世界フィギュアスケート選手権
- ISUグランプリシリーズ
- ISUグランプリファイナル
の獲得ポイントが優先されます。
例えば世界フィギュアスケート選手権でポイントを獲得した選手が出場者枠数に満たない時
- 欧州選手権
- 4大陸選手権
のポイントが加算、それでも満たない時に
世界Jr.選手権
のポイントを参照。
また、
- ISUグランプリシリーズ
- ISUグランプリファイナル
のポイントでは満たない時は
ISU Jr.グランプリ(ファイナル除く)
のポイントを参照。
つまり優先順位で見ると『世界選手権 → 欧州選手権・4大陸選手権 → 世界Jr.』
または『グランプリファイナル・グランプリシリーズ → Jr.グランプリ』という感じ。
……相変わらずISUが決めることはややこしい。
では選考対象となる各大会のポイントを一覧にしますね。
順位 | 世界選手権 | 欧州選手権/4大陸選手権 | 世界Jr.選手権 | グランプリファイナル | グランプリ | Jr.グランプリ | |
1 | 1200 | 840 | 500 | 800 | 400 | 250 | |
2 | 1080 | 756 | 450 | 720 | 360 | 225 | |
3 | 972 | 680 | 405 | 648 | 324 | 203 | |
4 | 875 | 612 | 365 | 583 | 292 | 182 | |
5 | 787 | 551 | 328 | 525 | 236 | 164 | |
6 | 709 | 496 | 295 | 472 | 213 | 148 | |
7 | 638 | 446 | 266 | 191 | 133 | ||
8 | 574 | 402 | 239 | 120 | |||
9 | 517 | 362 | 215 | 108 | |||
10 | 465 | 325 | 194 | 97 |
長くなるので勝手ではありますが10位までにさせていただきました。
この獲得ポイント数を見ると優先順位がわかりますね。優先順位が高い方がポイントも高い、という感じです。
出場国を予想!
世界選手権がまだ先なので私のほんとに勝手な予想です。ご了承ください。
とはいえ、グランプリファイナルの結果は出ていますからそこは参考にさせてもらいますね。
順位 | 男子シングル | 女子シングル | 獲得ポイント |
1 | ネイサン・チェン/アメリカ | 紀平梨花/日本 | 800 |
2 | 宇野昌磨/日本 | アリーナ・ザギトワ/ロシア | 720 |
3 | チャ・ジュンファン/韓国 | エリザベータ・トゥクタミシェワ/ロシア | 648 |
4 | ミハル・プレジナ/チェコ | 坂本花織/日本 | 583 |
5 | キーガン・メッシング/カナダ | ソフィア・サモドゥロワ/ロシア | 525 |
6 | セルゲイ・ヴォロノフ/ロシア | 宮原知子/日本 | 472 |
ここから算出すると
- 日本…2575ポイント
- ロシア…2365ポイント
- アメリカ…800ポイント
- 韓国…648ポイント
- チェコ…583ポイント
- カナダ…525ポイント
となりますが、これはあくまでも一大会の結果ですから勿論これだけでは決まりません。
ただ気がついたことがあります。
強さも大切ですが選手の層が厚いとポイントを獲得しやすいということです。(あれ?みんなとっくに気づいてた?苦笑)
なのでそこを気にしながら予想します。
日本は開催国でもありますし、それを別としても先ほどの選考基準から考えて出場国枠には入れると思います。
ということは日本を除いてあと5ヵ国ですね。
ロシアは世界で最も選手層が厚いので出場は間違いなし。
次はやっぱりアメリカでしょうか。ネイサン・チェンやブレイディ・テネルなど強い選手がたくさんいますし。
それからカナダ。カナダもキーガン・メッシングやケイトリン・オズモンドなど素晴らしい選手がいますね。
あとは世界ランキングでどの国の選手が上位に多く名を連ねているかを確認しました。
男女シングルのランキングでは日本、ロシア、アメリカ、カナダが突出していてあと2ヵ国の予想が難しかったのですが、ペアとアイスダンスのランキングを見たところ
- フランス
- 中国
- イタリア
が目立ちます。
個人的にはカロリーナ・コストナーが観たいのでイタリアと言いたいところですが、今シーズンは怪我の影響で欧州選手権にも出場していません。残念!
ここは消去法で残りの2ヵ国はフランスと中国と予想します。
つまり
- 日本
- ロシア
- アメリカ
- カナダ
- フランス
- 中国
の6ヵ国が出場するでしょう!
日本・ロシア・アメリカ・カナダは固いと思っていましたが、なんとポイントではカナダよりもフランスとイタリアが上回っていました!ここで改めて出場国とポイントをお伝えします。
出場国(ポイント) | 男子(2人) | 女子(2人) | ペア(1組) | アイスダンス(1組) |
ロシア(9038)
|
アンドレイ・ラズキン | ソフィア・サモドゥロワ |
ナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト
|
ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ
|
アレクサンドル・サマリン | エリザベータ・トゥクタミシェワ | |||
アメリカ(7752)
|
ネイサン・チェン | マライア・ベル |
アシュリー・ケイン&ティモシー・ルデュク
|
マディソン・ハベル&ザカリー・ダナヒュー
|
ヴィンセント・ジョウ | ブレイデイ・テネル | |||
日本(6991)
|
宇野昌磨 | 坂本花織 |
三浦璃来&市橋翔哉
|
小松原美里&ティム・コレト
|
田中刑事 | 紀平梨花 | |||
フランス(5541)
|
ケヴィン・エイモズ | マエ=ベレニス・メイテ |
ヴァネッサ・ジェームス&モルガン・シプレ
|
ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン
|
アダム・シャオ・ヒム・ファ | ロリーヌ・ルカヴァリエ | |||
イタリア(4344)
|
ダニエル・グラスル | マリナ・ピレッダ |
ニコーレ・デラ・モニカ&マッテオ・グアリーゼ
|
シャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファッブリ
|
マッテオ・リッツォ | ロベルタ・ロデギエーロ | |||
カナダ(4217)
|
キーガン・メッシング | アレイン・チャートランド |
カーステン・ムーア=タワーズ&マイケル・マリナロ
|
ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ
|
ナム・ニューエン | ガブリエル・デールマン |
「やっぱり」と思う選手から「意外!」と感じる選手まで、各国出揃いましたね。
ロシアのミハイル・コリャダ選手は副鼻腔炎が再発したため急遽欠場となりました。お大事に。
なお、滑走順はショートが世界ランキングの低い順、フリーはショートの順位が低い順です。
男女シングルの滑走順を記載しておきますね。
女子シングル | ||||
滑走順 | 選手名 | 国名 | ランキング | ベストスコア |
1 | マリナ・ピレッダ | イタリア | 137 | 121.77 |
2 | ロベルタ・ロデギエーロ | イタリア | 68 | 160.66 |
3 | アレイン・チャートランド | カナダ | 40 | 172.17 |
4 | マエ=ベレニス・メイテ | フランス | 25 | 178.89 |
5 | ロリーヌ・ルカヴァリエ | フランス | 19 | 180.05 |
6 | ソフィア・サモドゥロワ | ロシア | 17 | 213.84 |
7 | エリザベータ・トゥクタミシェワ | ロシア | 16 | 219.02 |
8 | ガブリエル・デールマン | カナダ | 15 | 192.67 |
9 | マライア・ベル | アメリカ | 14 | 208.07 |
10 | 紀平梨花 | 日本 | 11 | 233.12 |
11 | ブレイデイ・テネル | アメリカ | 10 | 213.47 |
12 | 坂本花織 | 日本 | 5 | 222.83 |
男子シングル | ||||
滑走順 | 選手名 | 国名 | ランキング | ベストスコア |
1 | アダム・シャオ・ヒム・ファ | フランス | 40 | 219.91 |
2 | アンドレイ・ラズキン | ロシア | 33 | 248.74 |
3 | ケヴィン・エイモズ | フランス | 27 | 247.47 |
4 | ダニエル・グラスル | イタリア | 25 | 236.7 |
5 | ナム・ニューエン | カナダ | 24 | 240.94 |
6 | 田中刑事 | 日本 | 18 | 251.54 |
7 | マッテオ・リッツォ | イタリア | 12 | 257.66 |
8 | アレクサンドル・サマリン | ロシア | 9 | 269.84 |
9 | キーガン・メッシング | カナダ | 8 | 267.61 |
10 | ヴィンセント・ジョウ | アメリカ | 6 | 281.16 |
11 | 宇野昌磨 | 日本 | 2 | 289.12 |
12 | ネイサン・チェン | アメリカ | 1 | 323.42 |
ちなみにペアの三浦璃来&市橋翔哉両選手とアイスダンスの小松原美里&ティム・コレト両選手とも1番滑走です。
優勝国を予想!
まずは国別対抗戦の歴代の結果を見てみましょう。
年 | 優勝 | 2位 | 3位 |
2009 | アメリカ | カナダ | 日本 |
2012 | 日本 | アメリカ | カナダ |
2013 | アメリカ | カナダ | 日本 |
2015 | アメリカ | ロシア | 日本 |
2017 | 日本 | ロシア | アメリカ |
そうです!今年は日本の2連覇がかかっています!
絶対日本に優勝してほしいところですが心配もあり。それはロシアです。
ロシアは男女シングルもペアもアイスダンスも全てトップクラス。弱味が見当たりません。
昨年も僅差で日本の辛勝でした。
ただし、ここは予想ですから私の個人的な考えで。そりゃもう
優勝は日本!
と信じていますよ。
それにしてもロシアは怖い((( ;゚Д゚)))
羽生結弦選手の欠場が発表されました。
とても残念ですが、今は来シーズンに向けてしっかりと治療してもらいたいですね。また『強い羽生結弦』が観れると信じています。
それと共に日本人の出場選手の発表もありました!
- アイスダンス……小松原美里&ティム・コレト
- ペア……三浦璃来/市橋翔哉
- 女子シングル……坂本花織/紀平梨花
- 男子シングル……宇野昌磨/田中刑事
国別対抗戦まで残りおよそ2週間。世界選手権でもし悔いが残っているとしたら、最後の最後に晴らしてすっきり終わりたいですね。
世界フィギュアスケート国別対抗戦2019の注目選手
まだ各国とも出場する選手が決まっていませんので、ここに名前を挙げさせてもらった選手が必ず出場するとは限りません。ご了承ください。
ネイサン・チェン(アメリカ)
4大陸選手権は学業優先のため欠場しましたが、今年の世界フィギュアスケート選手権には出場予定ですし、世界ランキングは宇野昌磨に次いで2位です。
アクセルを除く5種類の4回転ジャンプを全て成功させたことがあり、1つの種目(2018年世界フィギュアのFS)で6回の4回転ジャンプを跳んだこともあります。
日本男子シングルの一番の敵になることは間違いありませんね。
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア)
欧州選手権ではあの女王・ザギトワを抜いて見事優勝しました。ジュニアだった昨シーズンと比べても安定感があるように感じます。
まだ16歳ながらベストは213.84(2019年欧州選手権)のハイスコア。日本女子シングルの脅威になりそうです。
まとめ
今回は世界フィギュアスケート国別対抗戦2019の日程と出場国や優勝国予想、注目選手をお伝えしました。
わかったことは
- 会場は福岡県のマリンメッセ福岡
- 日程は2019年4月11(木)~4月14日(日)
- 個人的な出場国予想は日本・ロシア・アメリカ・カナダ・フランス・中国
- そして優勝国予想はもちろん日本!
- 注目の選手は世界ランキング2位のネイサン・チェンと欧州選手権で優勝したソフィア・サモドゥロワ
など。
そして出場国選考基準ですが選考対象の国際大会での獲得ポイントで決まります。
その選考対象の大会とは
- 世界フィギュアスケート選手権
- 欧州選手権
- 4大陸選手権
- 世界Jr.選手権
- グランプリファイナル
- グランプリシリーズ
- Jr.グランプリ(ファイナル除く)
です。
フィギュアスケートシーズンもこの国別対抗戦で終わります。
春がやってくるのは嬉しいですがフィギュアスケートが観れなくなるのは淋しいですね。
けれども選手の皆さんにとっては大切なオフシーズン。リフレッシュしてまた次のシーズンに素晴らしい演技を見せてもらえたら何よりです!
世界フィギュアスケート国別対抗戦2019のチケット入手方法や席種ごとの値段とおすすめ席も!