
猫のしつけシリーズの第2回です。
シリーズ化する予定はないのでこれで終わるかも知れません。(笑)
猫に罪はありませんが、共同生活する上でやはりして欲しくないことはありますよね。
人間が困るだけではなく、猫を危険から守るためにもある程度のしつけはどうしても必要です。
そして犬のしつけも大変ですが、猫のしつけはまた違った点で大変なことがあります。
そのひとつが単独行動してきたゆえの『猫気質』。ここが犬とは大きく違いますね。
今でこそうちの猫も穏やかなおばあちゃんですが、若い頃はそれなりに色々やってくれましたから。
そこで今回は
- 猫の噛みぐせがおさまる上手な怒り方
- 猫が爪とぎをやめる上手な怒り方
- しつけに効果的なスプレーや音の使用法
をお伝えいたします!
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Contents
猫の噛みぐせがおさまる上手な怒り方とは?
何度も言いますが、あなたの手を噛んでも大事な家具で爪とぎしても猫に罪はありません!
猫はまだ人間と暮らすことに慣れていないだけ。あなたが愛猫にルールを教えてあげてくださいね。
実際に私がやって効果があった怒り方や、周りの猫飼いさんに聞いた話、その他リサーチしたことをまとめました。
猫が噛む理由
今我が家にいる猫は大人になってからやってきたので、それほど噛みぐせに悩まされることはありませんでした(でも噛むマネはします)。
けれどもう亡くなったオスの猫が子どもの頃はよく甘噛みしましたね。
遊んで興奮している時は本気か?くらいの強さで噛むこともありました。
ではなぜ噛むのか?猫にも噛む理由があります。
子猫は兄弟たちと遊びながら力加減を覚えていきますが、早い時期に親や兄弟と離された子猫はその力加減を知らないまま人間と暮らすことになってしまいます。
そこでじゃれながら噛んだり、興奮して噛んだりすることがあるんですね。
子猫は生後6ヶ月くらいまで親や兄弟と過ごした方がそのあと人間と暮らす時にもしつけがしやすいそうです。
オモチャの代わりに手で猫と遊んであげていると人間の手もオモチャのように思って噛みつくことがあります。
これは私の家族がよくやられていましたね。一時は人間の手を「噛んでもいい」ものと認識してしまうんじゃないかと心配になるほどよく噛まれていました。
また、大きな音がしてびっくりしたなどという時にもなぜか噛みつくことがあります。これは「転嫁性攻撃行動」といってまさに八つ当たり。
人間としては迷惑でもありますが、あなたも機嫌が悪い時にちょっと口調が荒くなったりしませんか?猫にもそういうことがある、と理解してあげましょう。
うちの猫の場合は、後ろ足の付け根あたりを撫でられると気に入らないらしくいつも噛むマネをします。
ただほんとに噛まれたことはほとんどありません(少しはあります笑)。
噛みぐせがおさまる上手な怒り方5選
ではどうしたら噛みぐせがおさまるんでしょう?道具など使わず今すぐできる方法として5つ挙げてみました。
我が家では噛まれた手を引き抜かずそのままで『こら!』と言っていました。驚いた顔になり、すぐやめてくれましたね。
ただ、最初から上手くいってたわけであはありません。
始めはどうしてもすぐに手を引き抜こうとしてしまい、かえって痛い思いをしてました。
引き抜こうとすると猫も負けじと力が入ってしまうような感じがしたので一瞬ためらったところ「あれ?意外と痛くないかも」ということに気づき、それ以来動きを止めるようになりました。
その時にいつも使っていた「こら!」を言ったら「はっとした」表情になったので「これは効果あり」と思って続けました。
噛まれたらすぐ(1秒以内)『こら!』です。犬には3秒ルールがありますが、猫は1秒です。
言葉は『こら!』に限らず『だめ!』『痛い!』など短い言葉できっぱり言うのが効果的。名前は呼ばずに『こら!』です。
名前を呼んでから『こら!』では『名前を呼ばれた=怒られる』の図式ができてしまい、名前を呼ばれる度にびくびくしてしまいます。愛猫につけた名前でびくびくされたら悲しいですよね。
またこの時に体罰はいけません!絶対です!
猫はあなたを攻撃するつもりで噛んではいませんから、あなたが体罰をしたとしても猫には理由がわかりません。
猫からしたら、ただあなたが『嫌なことをする人』に見えてしまうでしょう。これでは最も大切な猫との信頼関係が崩れてしまいます。
体罰をするくらいなら無視の方が効果的です。無言でその場を立ち去り相手をしない。
とにかく猫に『噛んだら嫌なことが起こる』ことを認識させるのが大切です。
いきなり噛みぐせをやめさせるのは難しいと感じたらおもちゃを上げるのもいいですね。できるだけストレスを与えずに噛みぐせがおさまってくれたらそれが一番ですから。
猫は狩猟本能から大事な武器である爪とぎをします。けれど猫が爪とぎをするのは狩りのためだけではありません。
猫が爪とぎをやめる上手な怒り方
まずは猫が爪とぎをする理由を理解しましょう。
猫が爪とぎをする理由
- 狩りのため
- ストレスから
- マーキング
- かまってサイン
猫は爪をといで気持ちを落ち着かせることがあります。クールダウンといったところでしょうか。
我が家でその光景を見たのは運動会の時。
まだ若くて元気だった猫が2匹でよく運動会みたいなことをしていました。
その時に夢中になりすぎて、つまりヒートアップしてしまうととりあえずガリガリ。適当な柱を見つけて爪とぎしていました。
後で知ったことでしたが猫の肉球には臭腺があり爪とぎすることで縄張りを主張する意味もあるそうです。
また、チラチラこちらを見ながら爪をといでいたら『かまって』のサインかも知れません。もうそうなったら可愛さのあまり構わずにはいられませんね。
ただ可愛いからといって放置していては猫の爪とぎはエスカレートしてしまいます。
噛みぐせ同様、『ここで爪をとぐといつも嫌なことが起こる』と猫に思わせられたらしつけも上手くいくでしょう。
猫が爪とぎをやめる上手な怒り方
爪とぎを完全にやめさせるのは猫にとってもストレスです。猫には『ここなら爪とぎOK』という場所を覚えてもらいましょう。
猫がまだ小さいうちならしつけも比較的簡単です。
猫の前足を優しく持って爪とぎの真似事をするのはそれによって肉球の臭腺から出る臭いをつけて「これが自分の爪とぎ」と覚えてもらうため。
また、猫用の爪とぎは素材や形状も様々です。愛猫が好きそうな素材を普段から知っておくことも大切。
フローリングの感触を好むのか、カーペットの上で寛ぐことが多いのか。
木やカーペット素材だけでなく、段ボールや麻もありますので、迷ったら100円ショップなどで安価なものを複数用意して好みを探るのも一つの方法です。
ちなみに猫の一番人気は麻だそうです。
あの太い麻ひもをぐるぐる巻き付けたタイプですね。
我が家も爪とぎは苦労しました。
もともと野良猫だった我が家のおばあちゃん猫は木の柱が大好きで柱を見るとガリガリ…。用意した爪とぎもほとんど使ってくれませんでした。
我が家で実践したのは次の通りです。
ざっとまとめるとこんな感じでしたね。
マタタビの粉を猫用爪とぎに振りかけたこともありましたが、マタタビはメス猫よりもオス猫向きのようで、うちのメス猫には効果はありませんでした。(個体差あり)
なでなでは我が家の猫が一番好きなご褒美でしたが、猫によってはおやつやオモチャでも効果的かも知れません。
ちゃんと決められた場所で爪とぎができたらご褒美を上げるほうが「できる猫ちゃん」になる、というデータもありますので粘り強く続けましょう!
ただし、おやつは健康の問題も伴いますのでどんなものをどんなタイミングで上げるかは少し慎重さが必要かもしれません。
今でもたまに違うところで爪をとぐような仕草は見せますが、爪とぎ防止フィルムのおかげで爪とぎの痕跡が残るようなことはありません。苦労したけど頑張って良かった!
うちでは柱が主に犠牲(!)になりましたが、家具やソファーが傷ついて困る、という方には傷防止ステッカーや保護シート、壁などのひっかき傷を隠したい時には軽量レンガやタイル風のシートなどで目隠しできます。
ここまでは「できたらご褒美」をご紹介してきましたが、してほしくないことをした時にはそれを繰り返さないように教えてあげることも必要です。
方法としては主に2つ。
- スプレーを使う
- 音が出るものを使う
1.スプレーを使うなら
ポイントは困った行為をしている最中・直後に、飼い主がしていると気づかれないように水を吹き掛けること。
困った行為のあと、数秒たってしまうと猫には何が悪いことなのか理解できません。困った行為の最中か直後にしてくださいね。
また、飼い主が霧吹きで自分に水をかけたと猫に気づかれると信頼関係を損ねてしまいかねません。気づかれないように十分注意してください。
霧吹きはいくつか用意して猫のいたずらを見つけたらすぐに使えるようにしておくといいですね。
市販品ではしつけに使う外、消臭にも使えるスプレーなどもあります。
2.音が出るものを使うなら
猫は大きな音が苦手です。掃除機の音や車のクラクションに怯えたりする姿を見たことがある方も多いはず。
個体差はあると思いますが、最近聞いた話によると空のペットボトルに小豆を入れたものが効果的とのこと。
ペットボトルに入れる小豆の量は音を聞きながら調整してください。複数個用意しておくと、どの部屋でも使えていいかも知れません。
使う時にはこちらも猫に気づかれてはいけません。猫との信頼関係を損ねないために、必ず猫に気づかれないように音を出してください。
スプレーと違って少し離れた所や物陰から音を出すこともできるので、猫にはより気づかれにくいかも知れませんね。
そして、これも知らなかったのですが猫が嫌いな超音波が出るアプリもあるそうです。
スマホなどをいじるだけで超音波が出てくれたら猫との信頼関係も損なわずにしつけできそうですね。
ただし、困った行為のあと1秒以内に音を出す必要があるので素早い操作が必須です。
アプリの評価を確認してみましたが、猫によって効果には差があるようです。が、無料ですし一度試してみてもいいかも。
ネズミや蚊にも使えるようです。
まとめ
猫のしつけについて
- 猫の噛みぐせがおさまる上手な怒り方…短い言葉ですぐに怒る、名前は呼ばない、体罰をしてはいけない
- 猫が爪とぎをやめる怒り方…爪とぎを完全にやめさせることはできないので場所を決めて上手に爪とぎしたらご褒美をあげる
- 猫のしつけに効果的なスプレーの使用法…猫が困った行為をしたらすぐ・猫に気づかれないように霧を吹き掛ける
- 猫のしつけに効果的な音と使用法…猫が困った行為をしたらすぐ・猫に気づかれないように猫の嫌いな音を出す
などをお伝えしました。
愛猫の噛みぐせやどこででも爪とぎするくせ、いたずらに困っている飼い主さんの参考になれば幸いです。
最後にもう一度言います!
猫がいたずらしても猫に罪はありません!
猫が1日でも早く人間と暮らすためのルールを覚えられるようにしてあげられるのは、飼い主であるあなただけです!
少し苦労も伴うかも知れませんが、その苦労でさえも愛猫とのいい思い出になります。(私がそうです!)
愛猫との信頼関係を損なうことなく、しつけをしてあげてくださいね。